after the winter

暇人が物語を書いていきます。よろしくお願いします。

平和

神様は愛を基にし平和を与えてくれる。

僕らはまだ繰り返し傷つけ傷つけられている。
 
「神様、天高いところから私たちをお護りください。
愛による平和を実現してみせます。
『世界に平和がありますように。』
少女は手を固く結び、目をつぶりつぶやきます。」
 
あれ、でも……?
強くないと他の誰かに殺されるから、
強くないと他の誰かに犯されるなら、
それより強くなるしかないんじゃないの?
 
「その頃、首から十字架を下げた男の子はオモチャのテッポウを持って突きつけて言います。
『悪者なんかやっつけてやる!』
その銃口はピカピカ電飾で光ります。」
 
ねぇ神様、僕の大切なものを守るために誰かを撃つことも愛だよね?
 
ねぇ神様、きっと僕の愛する人も喜んでくれるよね?
 
神様の言う愛による平和も悪を倒すことで生まれるよね?
 
神様は僕たちに平和のために銃を持つことを教えてくれたんだよね?
 
「女の子と男の子は平和のためにこの世界を生きていくことそれぞれ誓うのでした。」